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User Interviews Vol.3

a-decユーザーのパイオニア。
開業以来30年間にわたってご活用。

神奈川県横浜市 南山手小児歯科
吉田昊哲 院長

南山手小児歯科は、横浜の高級住宅街山手地区にあります。
院長の吉田先生は、1972年に東京歯科大学ご卒業後、1982年に南山手小児歯科を開業されました。
現在では厚生労働省認定の小児歯科専門医としてご活躍されています。

Interview

>南山手小児歯科では、a-dec製品をどのようにお使いでしょうか?

最初は、マイクロカート※注を導入しました。2007年に歯科用ユニット エーデック 500シリーズを、さらに2013年には歯科用ユニット エーデック 300シリーズを導入しました。

いま使っているポルターカート※注は、21年前、1992年に最初期型(305G1)を中古で2台入手したものです。現在、当院では第二世代型(3406) 2台と合わせて4台のポルターカートを使用しています。中古だったということは、最初期型の方は、通算の使用年数が、40年~50年に及んでいるということになるでしょう。このような年季物ですが、いまでも現役で、なくてはならない治療道具です。

a-decは頑丈で、本当に長持ちします。私の手になじむ、最高の道具です。

※注:マイクロカートならびにポルタ―カートは製造中止となっております。また、後継機種である「PAC-1」(パックワン)も現時点では日本でお取扱いいたしておりません。

>吉田先生とa-decの出会いを教えていただけますか。

現在でも使用しているポルターカートは米軍の野戦病院での歯科治療で使うことを想定して作られており、非常に頑丈なつくりです。

グラスファイバー製のケースにつめて、落下傘で投下して使っていたそうです。いくら落下傘での投下とはいえ、地上落下しても壊れないわけですから、大変に頑丈と云うことができると思います。

構造も、シンプルかつ堅牢です。電源が無い野戦病院での使用を想定しているので、内部に電気系統がありません。スイッチのON/OFFも電気を使わずエアーで行います。また、給水は内蔵タンクから行い、排水は付属の瓶に流すなど、完全に自機だけで完結しています。野戦仕様なので修理も容易。キットの中には、工具、修理部品も含まれていました。

私は小さい頃から、カメラ、自動車、コンピュータなど機械好き。DIYも大好きです。ポルターカートはいっぺんに気に入りました。

>どんな点が良いと思われたのでしょうか。

a-decとは、今から50年近く前の1967年、私がまだ大学3年生の頃にアルバイト先で初期型のマイクロカートを見たのが初めての出会いです。日本のメーカーが作る歯科用ユニットとは全く発想が違っていて、これはいい道具だなあと思いました。

いま使っているポルターカート※注は、21年前、1992年に最初期型(305G1)を中古で2台入手したものです。現在、当院では第二世代型(3406) 2台と合わせて4台のポルターカートを使用しています。中古だったということは、最初期型の方は、通算の使用年数が、40年~50年に及んでいるということになるでしょう。このような年季物ですが、いまでも現役で、なくてはならない治療道具です。

a-decは頑丈で、本当に長持ちします。私の手になじむ、最高の道具です。

※注:マイクロカートならびにポルタ―カートは製造中止となっております。また、後継機種である「PAC-1」(パックワン)も現時点では日本でお取扱いいたしておりません。

>しかし、米軍の野戦向けの仕様が、日本の歯科での活用に向いているとは一概に言えないのではないですか。

いえ、そんなことはありません。私自身の経験でいえば、1982年に自分の歯科医院を開業したときは、完結型のa-decカートを活用したおかげで、開業時の設備費用を大幅にコストダウンできました。

>「開業時の設備費用をコストダウン」とは具体的にはどういうことでしょうか。

私が開業したのは1982年、36歳のときです。開業資金が潤沢でなかったので、最初は「自宅の6畳間を診療室にし、3畳間を待合室にする」という構成で始めました。

このとき困ったのが、水回りです。

通常の治療椅子ではまず、床下に給水・排水の設備を張りめぐらす必要がありますが、そんなお金を出す余裕はありません。どうしたものかと思案するうちに、「そうだ、ポルターカートの機構を使えばいい。あれなら給排水の設備も特別な電気系統も不要だ」とひらめきました。

ポルターカートは単体として見た場合はやや高価ですが、それを使えば給排水や電気系統の工事が不要になります。全体を考えれば、大幅に安くなるのです。当時は、今のように日本ではIvoclar Vivadentが取り扱ってない頃でしたが、つてを辿ってa-decマイクロカートを入手し、無事開業することができました。

その後、自宅兼診療所も軌道に乗ったので、開業から15年目の1997年に今の場所に移転しました(賃借)。そして、このときも完結型ポルターカートのおかげで、大幅なコストダウンが可能になったのです。

>「新しい移転先でも大幅なコストダウン」を具体的にご説明いただけますか。

新しい場所でも、ポルターカートを使うことにしたので、やはり「給排水工事」、「そのための床の嵩上げ」は不要でした。このことは、賃借物件の場合、非常に大きなコストダウンになります。

賃借物件の場合、退去するときに原状復帰義務があるので、入居時と同じ状態にして返さなければいけません。ということは、もしも通常の治療椅子を導入して、給排水工事も行っていたとすれば、まず入居時に工事費用がかかり、退去時にも原状復帰費用がかかります。費用が二重に発生することになります。

しかし、完結型のポルターカートを使えば、それらの費用はかかりません。また、床を嵩上げしなくてよいので、天井高も十分な高さがとれ、空間の広がりを感じることができました。

a-dec は本当に良い製品です。特に設計思想を高く評価しています。

>a-dec製品への吉田先生の評価を詳しく教えていただけますか。

a-decの製品は、「機構がシンプル」、「頑丈・壊れにくい」、「自分流にカスタマイズできる」という3点が良いと思います。

>順番にお伺いします。「機構がシンプル」とは具体的にはどういうことでしょうか。

a-decは、機構がシンプルなので、カバーを開けて見てみれば、各部品の役割がだいたい把握でき、不具合が出た場合でもすぐに原因が究明できます。

医院経営は継続性が大事です。器具が少し壊れたせいで、その治療台がまるごと使用不能になり、いちいちメーカーや材料商社の担当者を呼んで、高額な費用を払って修理してもらわないと治療が再開できない…、そんなことでは経営が成り立ちません。機構がシンプルであれば、道具と部品さえ揃えていれば修理は可能です。

a-decはユーザーが修理しやすいよう、内部構造が簡単になっています。いい設計思想※補足だと思います。

※補足:a-decを使っているアメリカの歯科医院では、多くの医師が、簡単な修理は自分で行っています。アメリカは、日本と違って国土が広いので、いちいち修理マンを呼ぶわけにもいかない からという事情もあります。a-decは、こうした医院側のニーズに応え、修理がし易いように内部機構をシンプルにしているのです。

>良い点の2つ目とされた「頑丈・壊れにくい」とはどういうことでしょうか。

a-decは、野戦病院での使用を想定しているだけあって、とても頑丈です。道具は頑丈で長持ちが一番です。

>良い点の3つ目の「自分流にカスタマイズできる」とはどういうことでしょうか。

私は、自分の仕事の道具は、お仕着せ、あてがい扶持は性に合いません。どんな道具でも、自分が使いやすいよう、工夫して仕立て直したいというタイプです。

以前、後輩の招きでアメリカに行き、多くの歯科医院を視察しました。そして分かったのは、アメリカでは、歯科医の診療室に「個性」があるということです。医師各々が、自分の治療方針に合わせて、自分に合った診療室を構築しています。そして、どの歯科医院に伺っても、そこで使われているのは必ずと言って良いほどa-decだったのです。

通常の診療台を導入すると、すべてがオールインワンのパッケージになっています。便利と言えば便利、ラクと言えばラクですが、一方、自分の創意工夫を凝らす余地はありません。

どのような分野の技術者でも、自分の仕事場の環境作りに工夫を凝らします。それと同様に、私たち歯科医にとって、自分の工房である診療室に工夫を加えることは、ある意味、当然のことのように思うのです。

わたしは、自分の診療室を個性豊かにデザインするアメリカの歯科医の考え方が好きです。そして、そんな歯科医の要望に応える、カスタマイズが可能なa-decの製品群もまた大好きです。

>これから開業する歯科医の方々に対し、先輩としての立場からアドバイスなどをお願いいたします。

さっきも申しあげたことですが、「自分の個性」を大事にしてほしいと思います。機械に使われるのではなく、自分が機械を「道具」として使いこなすことが大事だと思います。

a-decには、今後も、高品質の製品を作り続けることで、日本の、いや世界の歯科医療の発展に貢献してほしいと思います。これからも頑張ってください。